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避妊・去勢・一般手術

どのような手術でも細心の注意を払い安全を心がけています 3つの安全

避妊・去勢

目的

避妊・去勢手術の大きな目的は、動物自身の健康とQOLを向上させ、家族の一員として人間社会の中で長く幸せに暮らすためです。そしてもうひとつは、望まれない不幸な動物を増やさないためです。

期待できる効果は?

性ホルモンに関わる病気を予防します  性行動、攻撃や威嚇、無駄吠えなどの行動が減少します望まれない不幸な動物が減少します

最適な時期は? 生後5〜6ヶ月での手術をおすすめします

去勢・避妊手術は未成熟のうちに行うと、しつけがしやすくなるという効果もあり、大型犬でも生後10ヶ月位が目安になります。当院では種別、健康、成長状態などから、最適な時期をご提案するようにしています。まずは遠慮なく相談ください。

避妊手術の予防効果

犬:データによると、初回発情前に避妊手術を行うと、乳腺腫瘍を99.5%予防することができるといわれています。この予防効果は発情回数が増えるごとに少なくなり、発情が4回以上になるとほとんど予防効果が望めなくなります。また、2.5才を過ぎても同様に効果が無くなります。

避妊手術による犬の乳腺腫瘍予防効果
猫:犬と同様に早期手術が乳腺腫瘍の予防に繋がります。6ヶ月までに避妊手術を行うと91%予防可能ですが、2才を過ぎてしまうと効果は期待できなくなります。 避妊手術による猫の乳腺腫瘍予防効果

どのような手術?

避妊手術とは

全身麻酔で両側の卵巣、または卵巣と子宮を摘出します。
約1cmの傷で手術を行い、抜糸までの日数は約10日です。

当院では動物の負担をできる限り少なくするため、通常の開腹手術でもできるだけ小さな傷で手術を行うことを開業以来心がけてきました。
そして2005年、腹腔鏡手術を関東でいち早く導入し、わずか3〜5mmの小さな傷2〜3ヶ所での避妊手術を開始しました。
さらに、2010年からは単孔式の腹腔鏡を導入し、現在では約1cmの傷1ヶ所だけで避妊手術を行うことが可能です。この方法を取り入れている動物病院は現在も日本では数ヶ所しかありません。当院では、複数の術式からベストな方法をご提案いたします。

術後の回復が早い腹腔鏡による手術

腹腔鏡手術は、人間と同様に動物でもからだに優しいことが論文で証明されています。しかし、手法が一般開腹手術と大きく異なるため、術者は海外および国内でトレーニングを受けた獣医師のみが行っています。また避妊手術の多くは腹腔鏡を使用して行っています。

去勢手術とは

全身麻酔の下で両側の精巣(睾丸)を摘出します。
傷も小さく7〜10日で抜糸が可能で、抜糸の後は通常の生活に戻れます。

正常な精巣の手術は基本的な手術のひとつですが、私たちはこのような手術においても、安全・安心を第一に最新の自動結紮装置などを用いて行っています。

停留睾丸(潜在精巣、クリプト)の場合の去勢手術について

精巣が陰のうの中でなく、皮下やお腹の中に留まっていることを停留睾丸と呼びます。停留睾丸の動物は、正常な動物に比べて8倍腫瘍になる可能性が高いと言われていますが、これも去勢手術で予防することができます。

残念ながら、お腹の中に精巣がある場合は女の子と同じように開腹手術をしなくてはなりません。しかも、ある程度傷を大きくしないと、膀胱や前立腺を傷つける可能性があり危険であると海外の論文で発表されています。

当院では、お腹の中に睾丸が残っている動物の手術に腹腔鏡を使用しています。腹腔鏡を使用すれば、わずか1cm程度の小さな傷(通常1ヶ所)で、精巣を見つけ出し他の臓器を傷つけることなく手術が行えます。もちろん手術後の痛みも少なく、手術後の回復も通常の手術とは全く異なります。
より安全で動物に負担の少ない手術を行うこと、これが私たちの手術に対する考えです。

よくあるご質問

Q.手術を受けると本当に太りやすくなりますか?

これは規則正しい食事、適切なカロリーコントロールと運動で対応することができます。

Q.まれに尿失禁が起こると聞きますが?

尿失禁が起こる可能性がありますが、これも適切な治療でコントロールすることができます。

Q.性格も変わってしまうのでしょうか?

攻撃的な行動が減り、温和で従順になったと感じることが多いと思いますが、
基本的に動物本来の性質が変化することはありません。

去勢・避妊手術の獣医学的メリットは、デメリットをはるかに上回ります。不安なことは、何でも当院にご相談ください。

安全性について

残念ながら去勢・避妊手術の事故件数は、恐らく手術全体で最も多いのが現状です。もちろん最も多く行われている手術であるということが一番の理由だと思います。しかし一方では、去勢・避妊手術は簡単な手術だという間違った認識が、飼い主様だけではなく獣医師の側にも一部で存していることが、最も大きな原因であると言われています。去勢・避妊手術は簡単な手術ではなく、件数が多い故に最も慣れた手術と評するのが正しいかも知れません。そして、交通事故と同じように慣れや油断が事故につながっているのではないでしょうか。

当院では安全な手術を行うため、手術前の徹底した検査、手術室の衛生管理、最新鋭の設備、安全な麻酔管理、熟練した手術者による執刀、1日の手術件数の制限などを常に実行、どんな小さなことも徹底し、妥協を許さず行っています。当院の手術に対する考えは、すべての手術に共通です。